TAKEHIKO SANADA SANADA SUTUDIO inc.

リビング・イン・ファイバー / Living in Fibre 1998

人は終生、その人独自の一枚の皮膚に包まれて過ごす。皮膚は、記憶と共に拡張、または収縮し、襞を作りながら身体と相まって時を刻む。

この作品は、着用が可能な衣服として制作されたが、その衣服サイズはひとつしかない。それは皮膚と同じように、ある程度の高低、太細などの身体サイズに合わせることができる。使用者が自分の体型に合わせ、それぞれの身体に合う襞を作りながら着用するのである。 絹は、水分を与え、皺を寄せ、乾燥させると、セラシンの作用により皺が保たれる。また、絹独特の繊細な性質により、皺を寄せた襞山は、白い痕跡が線状に残る。それは、着用者がこの作品に新たに加えて行く記憶と時の痕跡であり、作品と着用者の対話、もしくは私との共同の作品制作が着用毎に行われていく。

素材:絹
マゼーギャラリー(オランダ)/ インサイド・フォー・アウトサイド、エキジビションスペース(東京) / 眞田岳彦展「リビング・イン・ファイバー」